日興上人700遠忌

大本山本門寺護山会「三十万人講」趣意書並びに入会御案内

日蓮大聖人・御開山日興上人遠忌報恩事業 

合掌 一筆拝呈申し上げます 時下益々御健勝のこととお慶び申し上げます

日頃より当山参拝護持護山を賜り厚く御礼申し上げます

さて 既に各方面にて御案内致しておりますが 来る令和十四(二〇三三)年には 御開山日興上人の七百遠忌を迎えます その前年の同十三年には師僧である日蓮大聖人の七百五十遠忌に当たります 

当山におきましては 両尊御遠忌の節目を意義あらしむべく協議を重ねた結果 塔中末寺法縁寺院はもとより 宗門内外の檀信徒一般讃仰者各位の御資援を仰ぎ 本門寺護山会「三十万人講」基金の下 寺門興隆の報恩事業を発願致しました

まずは率先垂範として当山より 壱千五百万円を拠出致します また五十年に一度の遠忌事業ですので 当基金よりこれまで積み立てた累計総額のおおよそ半分に当たる二千五百万円を報恩事業に充てたいと存じます さらには令和四年から進めている塔中末寺護山志納金を継続し 令和十三年までに全塔中末寺寺院から累計で三千万円の志納総額を目標と致します 

遠忌報恩事業といたしましては 大聖人生御影尊並びに御開山日興上人御影の修復事業 そして御影を格護し本門戒壇道場の中核となる本堂の屋根改修工事を優先事業とし 第一期・第二期工事と計画的に進めていく所存でございます 報恩事業の内容・項目の詳細につきましては別紙資料をご参照下さい

他方で 日興門流寺院で構成される「日蓮宗興統法縁会」では(当然のことながら塔中末寺寺院も含まれますが)御廟所の整地兼拝殿建立の一大事業を進めております こちらは総予算で五千万円ほどになる見込みでございます

そこで本門寺護山会「三十万人講」基金からは 令和十四年までの八年間に各位より御丹精御資援を頂戴し 修繕事業を円成に導きたいと願っております

新規入会の皆様には 一口一万円・一口以上で御協力をお願い致しております

本状を御案内させて頂く多くの皆様は既に入会済みで これまでの御丹精に衷心より感謝申し上げます またこれからの八年間を見据え引き続き御資援賜りますよう伏してお願い申し上げます

遠忌事業成満の暁には 御正当遠忌法要に皆様方をご招待させていただき 僧侶檀信徒僧俗一体となり御題目の功徳を御回向申し上げたいと存じます

先行きの見通しが困難な時代でございますが いやむしろそうであるからこそ、日蓮大聖人・日興上人の御報恩感謝の念を具現化すべく 本門戒壇布教の聖地として諸堂伽藍を整備する報恩行を誓願致しました次第 重ねてになりますが主旨に御理解と御資援をお寄せ下さいますよう謹んでお願い申し上げます                   

恐々拝具

日蓮宗大本山 法華本門寺根源 貫首 旭 日重                    御開山日興上人七百遠忌報恩事業実行委員会一同