静岡県富士宮市の大本山本門寺(旭日重貫首)は、山静教区僧風林として、令和七年八月十六・十七日に一泊二日の日程で、小学三年生から中学三年生までの三十六名を対象とした修行体験「おもす道場」を開催した。
四回目となる今回は、一日目の午前より、諸堂や境内を散策しながら本門寺の歴史に触れ、午後は太鼓や数珠作り、竹灯籠作りを体験し、レクリエーションやマジック観賞を通じて参加者同士の交流を深めた。二日目は本門寺の朝勤を経験し、日程の最後には、カリキュラムを通じて学んだ「日常の五心」をテーマとして写経をし、併せて大事な人へ宛てた手紙を書くなど、非日常的体験を通じて日常を見つめる一泊二日となった。
閉校式では修了証が授与され、本門寺執事長・鈴木春雄師(富士宮市養仙坊住職)が、「この二日間で学んだ沢山のことを家に持ち帰り、成長した皆さんの姿をご家族に見せてあげてください。また是非来年も本門寺に来て下さい」と挨拶した。参加者は、出迎えの家族に少し逞しくなった表情を見せつつ解散した。









